地元市来農芸高校の生徒が育てたブランド豚「金の桜黒豚」
いちき串木野市にある県立高校市来農芸高校は、学習の一環で鹿児島県の特産品でもある「黒豚」を飼育しています。
当校は、優良な黒豚の種豚を生み出す「鹿児島県黒豚指定種豚場」として認定され、過去5年間で約120頭の種豚が活躍し、約33,700頭の黒豚が生産されていると推測されています。
しかし、出荷後は「鹿児島黒豚」としてひとくくりで扱われるため、生徒が育てた黒豚が世間に知られることはありませんでした。
もっと知ってもらいたい!黒豚のブランド化への取り組み
自分たちが育てた黒豚を初めて味わう。
「おいしい」、「他の豚肉より脂身がしつこくない」、「甘みがある」、「歯切れがいい」
初めて食べた自分たちの黒豚の美味しさに生徒たちは驚きました。
と同時に「この美味しさを伝えたい!」、「この美味しさをもっと多くの人たちに味わっていただきたい!」という気持ちが生徒たちに芽生えました。
差別化への取り組み。こだわりやロゴ、愛称の作成
生徒たちは、他の黒豚との差別化を図るため、普段の飼育の中で自分たちがこだわっている部分を徹底的に話し合い、それを形にするため愛称やロゴマークの作成に取り組みました。
市来農芸高校黒豚のこだわり5カ条
こだわり1:生徒が愛情を込めて育てています。
こだわり2:分娩から肥育まで一貫して飼育しています。
こだわり3:鹿児島黒豚として品質の保証がされています。
こだわり4:動物福祉を考えたストレスフリーの黒豚です。
こだわり5:極力、抗生物質等の薬品は使わずに育てています!
後輩へのプレゼントに!愛称とロゴマーク完成!
自分たちが育てた黒豚の肉はキレイな桜色をしていることや豚の足跡が桜の花びらに似ていることから、いちき串木野市の市花でもある桜を盛り込みました。
また「金」は、本校の黒豚は学習の教材として飼育しているため出荷頭数が170頭前後とかなり少なく希少価値が高いこと。鹿児島黒豚の上質な肉を表現し、特別な豚肉であること。今後の鹿児島の農業を担う、高校生(金の卵)が育てた黒豚であること。生徒の将来や畜産の未来を照らす明かりを表現しています。
記者発表やPR活動!
生徒たちは記者発表を行ったほか、テレビやラジオなどマスコミを通じて積極的にPR活動を行っています。
また、「とんかつ」や「チャーシュー」など地元飲食店での提供やレストランの食材として活用されるなど、消費者に自分たちが育てた黒豚を届けられるようになりました。
芽生える向上心!
「この活動をしていくなかで、多くの出会いがあった」と生徒たち本人が話すように生徒たちも成長していきました。
「俺たちでもやればできるんだ!」自信を持った生徒、「もっと勉強したい!」と進学を目指すようになった生徒など、担当の先生も明らかに目の色が変わってきたと喜びを感じています。
また、「このプロジェクトが始まってから家庭でよく話をしてくれるようになった」と保護者からも感謝されました。
私たちが育てた黒豚を是非味わってください!!
食材を2度殺すな。
この黒豚は食肉となるために生まれてきます。市来農芸高校の生徒たちが愛情をもって育てた黒豚が「金の桜黒豚」として消費者の皆様にお届けできるようになりました。
ご家庭で食卓を囲まれる際に、是非この黒豚や生徒たちのお話をしていただけるとありがたいです。
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