日本で和牛以外の国産牛として生産されているものは、交雑種と乳牛がほとんどです。肉専用種で、しかも日本ではほとんど育てられていないブラックアンガスを活かす、そんなあえて困難な挑戦を乗り越え出来上がった、こだわりの牛です。日本で年間1万数千頭しか流通しておらず、日本で生産される成牛110万頭に対して約1パーセントに過ぎない、とても希少性の高い牛です。
また、牛が良くても加工の段階で品質が落ちては何もなりません。加工の過程でいかに牛肉の味を落とさないかを考えると、肥育からと畜、加工を自らの手で一貫して行うという形にたどり着きました。肥育した牛を公設のと畜場で枝肉にして、その枝肉を加工工場に移して加工するという方法では、空気に触れて牛肉の味を落としてしまうリスクがあります。
と畜から加工まで一切外気に触れずに行うことができる工場を宮崎県えびの市に備え、牛の生産・育成体制だけでなく、加工してお届けするまでの全ての工程を自らの手で行い、徹底管理しています。
健康で丈夫な仔牛の育成のために、豪州で繁殖・仔牛育成を行っています。豪州は、肉牛生産において世界で最も安全とされており、世界最高水準の衛生条件に恵まれた豪州の農場で伸び伸びと仔牛の成長を育んでいます。その後11~12ヶ月齢まで育った元気な仔牛を日本に移し、日本でしかできない1頭1頭手間暇かけた育成で、15~16ヶ月の間、肥育の仕上げを行います