緋扇貝(ひおうぎがい)は、赤やオレンジ、紫など、色鮮やかな貝殻を持つホタテの仲間の貝です。その貝殻の色は、一切の着色をしていない自然の色です。自然からの贈り物、海の宝石です。日本では房総半島から南でしか育てられず、生産量も少ない、知る人ぞ知る幻の貝です。
大分県の最南端、佐伯市蒲江の屋形島で育った緋扇貝を、一枚ずつ丁寧に磨いて美しい色に仕上げています。色とりどりの鮮やかな輝きを放つ緋扇貝は大粒で味もよく、胸を張ってお届けできる逸品です。
緋扇貝 30枚
佐伯市蒲江の沖合に浮かぶ屋形島で、緋扇貝の養殖を手掛ける後藤猛さん。緋扇貝の国内での生息地は珍しく、なかでも佐伯市蒲江地区は穏やかなリアス式海岸と良質なプランクトンが多いといった好条件が揃っているため成長速度が早く、大粒で身が引き締まった貝に成長していきます。
綺麗に大きく育てるためには、殻の表面についた海藻や他の貝などを一枚一枚丁寧に手作業で落とし、大きさを選別して、再び海中に戻す作業が欠かせません。緋扇貝の養殖はこの作業の繰り返し。多いときは1日3,000枚の貝を家族総出で綺麗にしています。
成長の早い蒲江の海では、早ければ半年ぐらいで出荷できるものもあります。その美味しさはもちろんですが贈答品としても人気のためグラインダーとブラシで丁寧に磨き上げ、天然の美しい色合いを引き出します。食べた後の貝殻を、アクセサリーやオブジェとして利用するお客様もいるそうです。
大分県佐伯市蒲江港沖約三キロに浮かぶ屋形島で緋扇貝を育てています。かつて150名を超える島民が住んでいた屋形島も、今では、6世帯14名となっています。赤、黄、オレンジ、紫のカラフルな色が映える緋扇貝をお届けします。その名の通り扇を広げたような形は、贈答用にも好まれます。ぜひこの機会にご賞味ください。