「母乳育成」健康な牛をつくるための矢岳牧場のとりくみ
美味しく安全・安心な牛肉づくりには、まず「牛そのものが健康でなければならない」という考えが、私たち杉本本店の創業以来、変わらぬポリシーです。
健康で丈夫な身体をつくるため最も大切にしているのは、子牛が産まれたら母牛の母乳を与えること。そしてさらに丈夫な身体の基盤をつくるために、産まれてから2週間を親子で飼育することです。母乳には免疫の強化だけでなく、健康に育つための成分が含まれており、親子で飼育することでストレスを無くすことが可能になるからです。
子牛は母乳を4番目の胃で飲みながら胃袋を発達させていくと言われています。胃袋が発達しい行く段階に添って粗飼料に変化していくことで自然な成長サイクルが維持され「健康な牛」として成長していくのです。
絶妙のバランス。それが「黒樺牛」のおいしさです。
絶妙のバランス。それが「黒樺牛」のおいしさです。
私たち杉本本店は牛への長年の育成技術に基づいた上で、肉質などを見極めながら「黒樺牛」ブランドの名に恥じない牛のみを、厳しい品質管理基準を通して出荷。「香り」「味覚」「食感」の絶妙なバランスがとれた厳選された黒樺牛として皆様にお届けしています。
「黒樺牛」人吉矢岳牧場
矢岳牧場のある熊本県人吉市・矢岳町は熊本県と宮崎県の県境近く、海抜536メートルの山あいにある自然あふれる小さな集落の中にあります。
地下に球磨川水系を貯えた矢岳地域は気候が穏やかで、夏でも涼しい高地の気候。暑さに弱い牛たちは、なによりもここの高原の涼しさと風が大好きなのです。矢岳牧場では繁殖用母牛4000頭から子牛を育成しており、その規模は日本でもトップクラスの規模を誇っています。
1947年の創業時は食肉の卸売業としてスタートしましたが、現在は牛の繁殖から肥育、生産、販売までを一貫して行っています。牛の生産者の高齢化や輸入肉の増加などで和牛が年々減少していく中で、消費者に牛肉を安定供給できなくなるのではという危機感を持ったのが、事業の幅を広げた理由です。私たちは「安全・安心・高品質(信頼)を食卓へ」を経営理念に、時代環境の変化に速やかに対応できる、柔軟な会社経営を目指してまいりました。常に、最新最善の方法を駆使して、お客さまにおいしくて安全で安心な牛肉・食品をお届けしています。
和牛の頂点に立つ黒牛「黒樺牛」は、九州の厳選した素牛を育て上げた最高級黒毛和牛です。「黒樺牛」の名前の由来は、『華やかさ』と厳寒の大地にどっしり根を張る落葉高木「白樺」の名に由来します。味にこだわればこそ、肥沃な大地が育む滋養豊富な牧草、そして清らかな水にこだわりました。伝統の養牛技術が息づく九州で一番の生産地にあえて自社牧場を置き、徹底された管理のもとに丹精込めて肥育された極上の味わいをぜひ一度ご賞味ください。