九州山地のけわしい山々に囲まれた盆地にひろがる人吉球磨地方は、県下でも有数の米どころ。山裾から湧き出る水が、やがて清流球磨川の流れとなり、豊かな土壌を育んでいます。
人吉球磨地方は盆地という地形もあり、鎌倉時代から外の影響を受けることなく独自の文化が生まれてきた背景があります。このため、土地と結びつきが強いお酒が生まれ、大事に飲みつがれ、いまもなお愛され続けているのです。
「球磨」の地名を冠にできる焼酎には2つの約束事があります。1つ目が使われる原料がお米だけということ。そして、人吉球磨地方の地下水を使って仕込んだもろみを、人吉球磨地方で蒸留してビン詰までする。ここまでやって初めて、球磨焼酎と名乗ることができます。人吉球磨の自然の恵みで、人吉球磨の人の手によって作られた、地域の文化そのものです。