長崎湾の潮騒が感じられる長崎市平瀬町。昔懐かしい町並みが見渡せるこの地域に、昭和46年から営業を続ける飲食店があります。それが「食事処ひふみ」です。皿うどんとちゃんぽんを始め、長崎の昔懐かしい味が堪能できるお店として、地元の方に長く愛され続けています。
平成8年には食事処の隣に「民宿ひふみ」を創業。リーズナブルなお値段で長崎のおいしい料理が堪能できると、全国にファンを抱える人気店となっています。
そんなひふみが、皿うどんとちゃんぽんの全国配送を始めたのは2008年頃のこと。当時働いていたスタッフが「福岡にいる子どもに長崎の味を食べさせてやりたい」とひふみの皿うどんの具材を冷凍し、麺と一緒に送ったことがきっかけだったといいます。
当時、皿うどんやちゃんぽんの配送を行っているお店はそれほど多くなかったそうです。子を思いやる母の行動を見た先代が「他の地域に長崎の味を届けられたら」と思い、まずは皿うどんの全国配送を始めたといいます。
一方、ちゃんぽん配送のためには野菜の衛生面を保つ必要がありました。野菜を衛生的に届けるために、日々試行錯誤を繰り返したそう。こうして見つけたのが最先端のオゾン処理でした。調理水をオゾン処理することで、野菜を殺菌できるだけでなく、シャキシャキ感も保つことができるように。こうして全国配送を実現できたそうです。
口コミでおいしいとの噂が広がり、今では全国の方に愛されるようになった「ひふみ」のちゃんぽん。カツを乗せるとさらにおいしさが増すそうです。皆さんもぜひ、ご自宅で試してみてはいかがでしょうか。
奈良県出身。長崎県諫早市在住のクラウドフリーライター。WEB・紙を問わず、さまざまな媒体のライティング・企画・ディレクション・校正を担当。近年は地方創生事業にも取り組んでいる他、地方で食べていける「地域ライター」の育成事業などにも寄与。2018年 国家資格キャリアコンサルタント取得。