高知県南国市の市街地から車で約10分。一面の田園地帯を進むと、大きなビニールハウスが並ぶ施設が見えてきます。ここ「西島園芸団地」は、高知県内では知らない人がいないほど人気の観光農園で、冬から春にかけて行われるイチゴ狩りの季節には、連日大勢の人で賑わうお出かけスポットとしても人気です。
昭和46年、9人の農家が集まって野菜を栽培する園芸団地を立ち上げたことをきっかけに、メロンやスイカの栽培・直売もスタートし、その後フレッシュなフルーツを食べたり買ったりできる観光農園として県内外から評判を集めました。今ではカフェも併設した"写真映えスポット”として、若い世代の人たちからも注目されています。
園内を案内してくれたのは、真剣な表情でメロンの木を手入れする公文洋(くもんひろし)さん。元々県外出身だった公文さんは、結婚を機に奥さんの実家がある高知県に移住しました。花農家をしている奥さんの家を、将来的に事業継承することを考えた公文さんは、勉強のために15年ほど前、西島園芸団地に入社しました。「一般的な農業と違って、直接お客さんが足を運んでくれる観光農園なので、消費者の生の声が聞ける分、やりがいも大きいですね。」と公文さん。
栽培中のおいしそうなフルーツを目の当たりにしたら、どうしても食べずにはいられなかったので、最後に併設のカフェでメロンスムージーパフェを購入。年中咲き乱れるブーゲンビリアに囲まれて、食べ頃のメロンたっぷりのスムージーをいただきました。普段何気なく訪れていた場所ですが、「美味しくて、良いものを作りたい」という生産者さんの想いと手間暇があってこそ、こうやって美味しいフルーツが年中楽しめているんだなと実感。その信念を感じながら口に運ぶスムージーパフェは有り難みも格別でした。
高知県の中でも平地が広がり均一にお日様を浴びることができる南国市だから栽培できる高品質のフルーツ、ぜひその恵みを味わってみてください!