【手作業だからこそ生み出せる世界に一足の表情】
スピングルのスニーカーは高温の釜に入れて作るバルカナイズ製法による高熱や炭化、縮み、変色など厳しいチェック項目を通った品質にもこだわったものを用いています。
それらの素材へのこだわりは、履きこむことによる一足一足違う独特のムラやシワの「味」、手作業だからこそ生み出せる世界に一足の表情を作り出します。
お客様に今まで見たことのない靴を届けるため、今後もあらゆる可能性に挑戦していきます。
■バルカナイズ製法(Vulcanization Method)
「バルカナイズ製法」とは、硫黄を含んだゴムを特殊な釜に入れ、高圧で圧力を加えることでゴムを硬化させ、アッパーとアウトソールを強固に結合させる製造方法です。
接着剤で底を貼り合わせる一般的な製法よりも、型崩れせず、ソールが剥がれにくく、屈曲性に優れた靴になります。1839年に、アメリカの発明家チャールズ・グッドイヤーが発明した、まさに“スニーカーの基本製法”なのです。
バルカナイズ製法は基本的に手作業を要し、想像を絶する労力と手間がかかるため、現在、この製法を採用している国内工場はわずかで、大変希少価値が高いと言われています。
まずは、職人の手作業でアッパー(本体)とソールとを接着したスニーカーを吊り棚にセッティングします。一見、スニーカーは完成形に近いですが、実はまだゴム部分は柔らかいです。これを加硫釜にいれることによって、アッパーとソールがしっかり結合されます。
100度以上で約1時間、スニーカーは釜の中で加圧・加熱されます。
加熱が終了すると、轟音と共に釜の扉が上方に開き、中の煙が漏れ出します。
熱風、白煙、そしてゴムの匂いが充満する中、職人が吊り棚を取り出し、型崩れ防止のために付けられた仮糸と布を手際良く切っていきます。 その後、熱を持ったスニーカーの形を安定させるため、大きな扇風機で冷まします。
歴史ある当工場が「バルカナイズ製法」をこれからも守り続け、そのクオリティーの良さを世に伝え続けていきます。
デザインの良い靴は世界に五万と存在するけれど、さらに履き心地にも満足できる”理想の靴”にはなかなか出会えない。足が疲れる…指やかかとが痛くなる…
いつしか履かなくなってしまった「見た目だけ」の靴たちが出番のないまま仕舞いっぱなしに…というケースも多いのではないでしょうか?
この理想を叶えるべく、2002年、広島県にある老舗靴工場でスピングルムーヴというスニーカーブランドは生まれました。
見た目はヨーロッパテイストのシンプルで上質感あるスニーカー。
パリ・ミラノコレクションに起用された実績もあり、世界に認められたデザインです。
しかしそれ以上にスピングルがこだわるのは、“履き心地”です。
そのクオリティを守るため、生産はすべて国産にこだわり、日本の靴職人の手仕事で仕上げています。
底知れぬ作り手の情熱が数多くのヒット作を生み続け、今日に至っております。