綺麗な海岸と海を大切にしたい。
ここ香住海岸は、山陰海岸国立公園に属する山陰海岸ジオパークの一部です。
その美しい海の環境を守り磯焼防止と海水浄化を目指したのが昆布養殖の始まりでした。
昆布は、海中の植物プランクトンを増殖させ、海水に含まれる余分な栄養を吸収する働きもあります。
昆布の養殖は冬に限られます。小さなコンブの胞子を植え付けたタコ糸を巻きつけたロープを沈めて大きく育て、海水温が高くなる5月には刈り取りをし、収穫した昆布は冷凍保存をします。
この昆布が鮑たちの美味しい餌となるのです。
香住海岸、鎧(ヨロイ)の美しい海を目の前にした飼育施設に、この綺麗な海水を水槽に汲み上げてアワビを育てています。
水温は、アワビの好む15℃〜18℃に保ち、年間を通して一定に管理しています。また、水槽内の糞・餌カスの清掃も常に綺麗にして管理をしています。
育てる漁業は愛情無くしてはできないものです。