丹後の絹織物の歴史は古く約1300年前の奈良時代に丹後の国、鳥取郷より「絁」が聖武天皇に献上されており現在も正倉印御物として残されています。
丹後地方は大和文化や出雲文化の影響を強く受け、又、大陸との交流も盛んで早くから先進的な独自の文化が形成されていました。そして、雨が多く湿度の高い気候風土は乾燥を嫌う絹織物の生産にとても適していました。
このように丹後ちりめんは恵まれた環境と絹を慈しむ謹厳実直な丹後人によって育まれ受け継がれていきました。
しかしながら、丹後ちりめんの軌跡は平坦なものではなく、殊更、江戸時代中期の森田治郎兵衛による新技術の導入と昭和初期の国練り検査の実施はとても厳しい試練でした。
それらを経て丹後ちりめんは世界に誇る「撚糸技術」「シボだち技術」が確立され絹本来の麗しい光沢・シボだちによるしなやかな風合い、色合い豊かな染め上がり等、均質で信頼性のある丹後ちりめんが出来上がり世界最大の産地となりました。
これからも「絹織物の技術産地」又「完成品を含むきものの総合産地」として日本の文化を日本人のアイデンティティを支えるべく向上し国連の唱えるSDGsにも向き合いながら常に未来を見続けていきます。
※丹後ちりめん使用でどんな着物でも作成できます。初着・振袖・訪問着・男物等ご希望の方はどうぞお問い合わせください
【お問い合わせ先】
事業者名:きものの道家 TEL 0772-75-1192
営業時間:9:00~19:00
定休日:日・祝祭日