京都府北部、日本海に面した丹後半島に位置する京丹後市。海の幸にも、山の幸にも恵まれた食材の宝庫です。京丹後には、日本で初めて田植えが行われたと伝わる史跡「月の輪田」があり、日本の稲作発祥の地とも言われている歴史ある地です。そんな京丹後の食の魅力を体感できるのが「丹後王国」。西日本最大級の道の駅「食のみやこ」を併設し、広大な敷地にレストランや体験農園、動物園、ホテルなどを備えています。
今回の返礼品「自家製ソーセージの詰め合わせ」は、この施設内の工房で作られ、「京丹波高原豚」のうま味を存分に感じられる人気商品。丹後王国近くの琴引浜の海水から作った天然塩も使用したこだわりが詰まった逸品です。
ソーセージやベーコンに使っているのは京丹波高原豚のウデ肉とモモ肉のみ。南丹市の「日吉ファーム」で育てられた豚肉で、その特徴は何といっても脂身の甘さ。見たところ、脂身が多いなと感じても、食べてみるとしつこくなく、口の中で脂身が溶けながら甘みが広がっていくお肉です。その味わいの秘密はえさと飼育環境。パンを中心にしたオリジナルのえさを与え、寒暖差の激しい環境で育てることで、豚本来のおいしさを持った肉質に育つのだそう。西日本豚枝肉コンクールで最高位である名誉賞(農林水産大臣賞)を受賞した経歴を持つ、京都のブランド豚です。そんな「京丹波高原豚」100%のソーセージとベーコン。味、食感ともに想像を超えたおいしさに仕上がっています!
京都府産の素材を使うのもこだわり。ソーセージやベーコンに欠かせない塩は、丹後王国の近くにある琴引浜付近の海水からつくったものを使用しています。琴引浜は、歩くとキュッキュッと音がする「鳴き砂」で有名な砂浜。砂が汚れていると、この音はしません。音がするのは琴引浜に不純物が少ないという証です。そんな美しい琴引浜あたりの透き通った海水を、昔ながらの方法で炊き上げてつくられています。そのまろやかな塩味が、京丹波高原豚の甘みを、ひときわ引き立ててくれています。
今回の「自家製ソーセージ詰め合わせ」セットに入っているのは、ガーリック、九条ねぎ、ウインナーソーセージ、チョリソー、Wチーズ、レモン・パセリの6種のソーセージとベーコン。さまざまな風味があり、家族みんなで楽しめるのも魅力です。しかも、風味によって肉の挽き方を変えていて、肉そのものの味わいも違います。
「ガーリックや九条ねぎなどは粗挽きの肉々しさを楽しんでいただけますし、ウインナーソーセージはお子さまでも食べやすい細挽きです。肉の挽き方が違うので、口に入れたときのジューシーさが違います。よけいな保存料や添加物は入っていませんので、肉本来の味わいを感じてもらえると思います。ビールのおつまみにも、食事のおかずとしても、ご自宅で幅広く楽しんでもらえます」と、丹後王国ブルワリーのソーセージ工房長、田茂井誠さん。家族が安心して食べられる製品であることも、この工房の誇りです。
この工房が丹後王国にできたのは5年前のこと。京丹波高原豚の肉質を研究し、一から商品開発に取り組んでソーセージやベーコンをつくってきました。素材へのこだわりとともに、おいしいソーセージを作り出しているのは、手で行う丁寧な作業です。「天然の羊の腸に腸詰めして結紮(ねじる作業)するのは手で行っています。これが難しいんです。太くて短くなったり、細くてやや長くなったり。それも手作業ならではです(笑)」と田茂井さん。
丹後王国の商品の深い味わいは、世界でも認められています。3年に一度開催される食肉業界最大規模の国際見本市・IFFA(イーファ)で行われるハム・ソーセージの国際コンテストに、2019年に出品。九条ねぎのソーセージとベーコンが金賞を、ウインナーソーセージと白サラミは銀賞を受賞しました。なんと金賞は、満点という快挙です!
商品は冷凍で届くため、おすすめの調理法は、袋ごとボイルしてソーセージを温めてから、グリルで香ばしく焼くこと。「長時間火にかけると、内部の肉汁が出てしまいます。それを防ぐために、ボイルしてから焼き目を付ける程度グリルするといいですよ」と田茂井さんがアドバイスしてくれました。
脂身の甘みに定評がある京丹波高原豚ですが、その脂身の存在感を最も感じるのがベーコンです。こちらは、解凍してさっと炙るだけでも、またカリカリに焼いて食べてもうま味がしっかり感じられます。スープやソースに入れてもいい味が出ますし、カルボナーラに使っても絶品。いろいろな料理に使えるポテンシャルの高さも魅力です。
「京都の、食の豊かさとおいしさを私たちの商品を通してたくさんの方に知ってもらえたらうれしいです」と田茂井さん。素材にこだわり、素材を生かすために手間をかけてつくられる、絶品ソーセージとベーコン。ひと口食べればその力強い味わいのとりこになること、間違いありません!