目の細かい下段の受け網が、直火を和らげ熱をまんべんなく広げるため、外はカリッと中はふんわり焼き上がります。パン、お餅、野菜、干物などに幅広くお使いいただけます。
◆パン :外はカリッと、中は水分を残してもっちりと焼きあがります。焦げ目はお好みで。冷凍パン可。
◆お餅 :炭火で焼いたような香ばしさに。アルミホイルをかぶせるとふっくらします。
◆野菜 :中火でサッとあぶり焼きをして焼き目をつけて。
分厚いものや根菜類はアルミホイルをかぶせるとほっこりした焼き上がりに。
◆魚・肉類:干物などのあぶり焼きに最適。(生の魚や肉は脂や煙が出るためコンロが汚れ、
炎が上がる場合もあります。脂が多い食材はなるべく避けてください。)
受け網は直火により黒くなりますが、ご使用に支障はありません。
タワシなどでゴシゴシ洗っていただけますので、お手入れも簡単です。
【お手入れ・使用上の注意】
・油汚れや臭いが気になる場合は中性洗剤をお使いください。
・加熱防止安全機能(センサー)付ガスコンロをご使用の場合、一定温度に達するとセンサーが検知し火力が調節されるため、
一旦弱火になることがありますが、おおむね焼き上がります。
・センサー付コンロで、すぐに消火する機能がある場合はご使用いただけませんのでご了承ください。
・お使いのコンロをご確認の上、火加減や使用時間を調節しながらお使いください。
・カセットコンロ・七輪でもご使用いただけます。
・弱火から中火に調節いただくと美味しく焼き上がります。
御所から南に延びる堺町通。変わりゆく町並みの中で、「辻和金網」は創業以来八十余年の技を今も変わることなく守り続けています。この地で、暮らしの中の様々な工芸品が生まれてきました。
その一つが今も身近なところで重宝されている手作りの金網細工です。
京都の金網の起源は平安時代にさかのぼると言われています。
その技を受け継いできた職人達によって、明治以降、金網は盛んに作られるようになりました。
しかしプラスチック製品の登場や機械化という時代の波に直面し、価格の安さに押された金網職人たちは、次々に店をたたみました。
そんな中でも工夫を凝らした巧みな細工が発達しました。
熟練の技が生み出す網目の美しさは、機械による大量生産品には真似のできない「雅」があります。
金網細工は釘を打ち付けた台と指先の感覚だけで、細い針金を編みあげていきます。
手作りだからこそ用途に応じて針金の太さや網目の大きさを変えることができ、長年使ってほころびができた時は修理もできます。
料亭などのプロから一般家庭に愛される道具を作り続けて来ました。
受け継いできた伝統の技を大切にしながら、時代の流れに合った道具作りをしていきたいと考えております。
金網細工が京都の伝統的な工芸品として愛されて止まないのは、千年の都が培ってきた技術力と磨かれた美意識が受け継がれているからです。
昭和8年(1933)創業の手編みの金網細工店。手の感覚だけで、均等な網目に編み上げる圧巻の伝統技で、現代の生活に求められる道具を作っています。焼き網やコーヒードリッパー、調理器具等は、プロの料理人から主婦、海外の方にも幅広く愛用されています。