静岡県掛川市の最北部かつ南アルプス最南部に位置する原泉(はらいずみ)地区は、森と清流に囲まれた自然豊かな山間地で、有機栽培に適した地域です。かつて掛川有数の銘茶の産地であった歴史を持ち、独特な香気と風味が特長の原泉茶が、有機栽培茶『きよらか』として再生しました。70g×5袋、一番茶仕上でご用意しました。
提供:㈱山英
内容量:有機JAS認定・オーガニック掛川茶「きよらか」70g×5袋
掛川市最北の原泉地区は、原野谷川上流域で標高が高く気温が低いため、新芽の成長が遅れ摘採時期が掛川エリアで一番遅く、収量も平地に比べて少ないという、茶栽培においては不利な立地条件にあります。しかし蛍が飛び交う生態系を可能にする清流やきれいな空気がある、のどかで自然豊かな山間地の茶園は、スギやヒノキに囲まれ、周囲に汚染源となるものが極めて少ない、有機栽培に適したエリアでもあります。
有機栽培茶は3年以上化学肥料を使わず、有機農産物を生産する中でも使うことのできる一部の農薬だけを用いて栽培されているお茶です。有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを認定された事業者のみが有機JASマークを貼ることができました。有機栽培は農薬をほとんど使わないため、草取りや虫取りをはじめととする手間と時間がかかるほか、茶園周辺も含めた農薬散布管理、病害虫の発生や肥料制限による収量不足などの苦労もありますが、だからこそ安全で安心なお茶がお届けできるのです。
(1)農業の自然循環機能の維持増進を図るため、科学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本として、土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させるとともに、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した栽培管理方法を採用したほ場において生産されること。
(2)採取場(自生している農産物を採取する場所)において、採取場の生態系の維持に支障を生じない方法により採取されること。
深蒸し茶を主流とする品質・生産量ともに全国トップクラスの産地である掛川の中にあって、原泉地区は昔ながらの茶葉の形状がきれいなお茶を作ることができます。これは山間部で日照時間が短く、葉肉の薄いという茶葉の特長によるものです。有機栽培茶『きよらか』は掛川では珍しい「普通蒸し茶」のため茶葉の形状の美しさと、鼻に抜ける爽やかな香気・風味が味わえるお茶です。
有機栽培茶『きよらか』のおすすめの召し上がり方は、ぬるめのお湯(60℃位)で長めに蒸らす(60秒程)ことがポイントです。お茶を注ぐ時は急須を回したり揺すったりせず、最後の一滴(ゴールデンドロップ)まで静かに注ぎ分けて下さい。美しい水色の香り高く上品な味わいのお茶に仕上がります。また、暑い日は冷茶もおすすめです。水出しポットなどを使って冷蔵庫で冷やして、あるいは濃いめに淹れたお湯出しのお茶を氷に注いで冷茶としてもお召し上がりいただけます。
原泉地区では20年ほど前から高齢化と担い手不足が進み、荒廃した茶園があちこちに見られるようになりました。このままでは先人達が守ってきた原泉の歴史や自然、特徴あるお茶が失われてしまうのではないかという強い危機感を抱き、組合員や関係者と話し合いを重ね、手間は掛かっても付加価値の高い有機栽培茶に転換し環境を整えることを決断しました。次世代に原泉のお茶栽培をつないでいきたいとの思いから皆で協力し頑張っています。山英においても、豊かな自然を守り、安心安全な資源を次世代へ残す取り組みをなさっている原泉地区の皆様を応援してまいります。
㈱山英
内容量:有機JAS認定・オーガニック掛川茶 きよらか 70g×5袋