掛川城の南側を流れる「逆川」(さかがわ)この逆川の両岸に3月の上旬になると咲き始める掛川桜(別名、千代の桜とも聞く)。
ソメイヨシノより1ヶ月程早く咲き、花も少し濃いめのカンピサクラ系統の品種です。掛川と言えば「掛川城」その城主だった「山内一豊」は高知城の城主になりました。その高知城がある高知市の近くに久礼の浜という場所があります。この浜では「紅貝」というとても綺麗な貝が採れていました。しかし、この数十年の気候、地形の変化で今はほとんど採れなくなってしまったそうです。その貴重な「紅貝」の貝殻を高知の知人から偶然譲って頂く縁に恵まれました。濃い色目の掛川桜にとても良くあった色目の貝です。この縁を大切に、掛川桜(千代の桜)を貴重な紅貝の貝殻と自然の素材だけで万華鏡の中に表現しました。
貴重な物のため「10本」しか作れません。
万華鏡の映像は同じ物が2度と表れない偶然の映像。
再び出会うことの無い自分だけの「掛川桜」(千代の桜)の映像を楽しんで見て下さい。
万華鏡は1816年、スコットランドの物理学者によって発明されました。灯台の研究をしていた際に、偶然出来た映像から発想したと言われています。日本には、当時、鎖国でありながら3年後の1819年に伝わりました。
小さな筒の中に広がる色鮮やかな世界。外側の筒には、螺鈿を使った漆芸、竹千筋、漆陶、木目込み、寄木、陶器、料紙など、古来から日本が誇る伝統工芸を用いています。洋の万華鏡と融合した、全く新しい万華鏡です。映像と筒の表現で「人の心に響く万華鏡」をと思い制作しています。
外側は地元産(掛川を中心とした遠州地方)の木(トチ・ケヤキ・桜)を使いました。
中は「掛川桜」をイメージした映像が万華鏡を覗きゆっくり回転させることで
見ることが出来ます。
中に入っている石や貝①紅貝②桜貝③細石水晶が入っています
大きさ 縦15センチ 横3センチ
2002年 万華鏡制作を開始
NHK取材
2003年 NHK 番組出演
2004年 仙台万華鏡美術館にて万華鏡展示
2005年 ポーランドにて展示会
世田谷美術館にて帰国展
2010年 テレビ出演
静岡県古民家にて展示会など