自然農、自然農法と自然栽培は少し違います。私たちは、より生産性も考えた自然栽培で育てていますが、生産担当の酒井崇は世田谷区で400年以上 続く農家の大平農園(有機循環農法)、川口由一氏が代表を務める赤目自然農塾(自然農)で研修を受け、自然に寄り添う栽培方法を学びました。外部のものを持ち込まず、草や虫を敵とせず、そして不耕起。耕作面積は1反程で、無肥料、無農薬の草生栽培です。隣接する畑はなく、小さな白樺の林と 点在する住宅に囲まれています。同じ敷地のハウスで乾燥と出荷作業を行い、日本古来から育ててきた在来種、固定種の野菜を自家採取して育てていま す。
移住当初、多品目で栽培を試みましたが、痩せた土壌と想像以上の冬の寒さが厳しい為、微妙な結果でした。それ故、品種選びは青森よりも気温が低い 場所で栽培されている北海道産のものを、しかも野生種ニンニクが適しているとわかりました。薄皮が紫色のニンニクで、氷点下の冬を超えることによ り、実自体が引き締まり、生でも甘味があります。近隣の圃場で同品種のニンニクを試験栽培しましたが、ここ河口湖が一番大きく、美味しく育ちました。
このニンニクを黒ニンニクに加工するとさらに味が凝縮され、強い風味と甘みのある仕上がりに。白ニンニクは殺菌作用のアリシンという成分が多く含 まれており、多量に摂取すると個人差がありますが、腹痛や下痢を引き起こします。ですが黒ニンニクは、アリシンという成分が変化して匂いも抗酸化 も適度に落ちて、そのままで毎日食べられる健康食品として生まれ変わります。
現在、朝霧高原放牧豚の豚肉とコラボレーションした「無添加ニンニクソーセージ」、「ニンニクの芽のパウダースープ」、「ニンニクの芽茶」等のラ インナップもご用意しています。
今後も、いろんな加工品にチャレンジしていく予定ですので宜しくお願いいたします。
1971年東京生まれ。10代前半よりドラムを始め、20代に主にクラブミュージックの作曲、編曲、ラップトップPCパフォーマーとして、映像、 映画、ファッションショー、芸術家たちとのコラボレーション活動等を行う。インディーズレーベルからのデビューも経験し、アレンジ曲はUKクラブ チャートで1位に。インド・アメリカ合作映画のサウンドトラック制作や、アメリカツアーなどグローバルに精力的に参加。30代で大豆レボリュー ションイベントへの参加をきっかけに有機農業に関心を持ち、在来種大豆を育て始め、自然農の貸農園のスタッフに転職。2016年に農場獲得の為、 山梨県は富士河口湖町へ移住。自然栽培のニンニク農家として毎日精進している。