一番シンプルでよくある質問です。
美味しさの理由は味が濃くて糖度が高いから。
当農園ではトマト以外にフルーツ王国山梨を代表する桃とぶどうを複数品種生産しています。
桃やぶどうの果実は、なんと言っても糖度と味の濃さが命。
その生産技術やノウハウをトマトにも応用しているので、糖度の高い完熟濃い味トマトが生まれます。
やさい畑hiroのトマトの収穫時期は2月下旬頃~5月末頃までの短い間です。
トマトは一年草なので、苗木の状態から畑に植え付けをして、実がなると1シーズンで枯れてお終いになるので、すべて抜き取って毎年新しく植え替えます。
畑に苗木が植わっていない”オフシーズンの作業こそが味を決定づける”と経験上はっきりわかっているからこそ、木をすべて抜き取った後の秋~冬の土への感謝と愛情を込めた土作り、そして苗木の選定と植え付けから生育期間を、たとえるなら母親が我が子にかける愛情のように手間を惜しまず丁寧に丁寧に育てます。
単純にトマトの生育に最適な環境を整えてしまうと、つる状の木や葉は太く大きくなり、実も大きくなりますが、味は全くよくなりません。
植物は鳥などの動物に実を食べられることで種が運ばれ芽を出します。生育に最適な環境とは真逆の枯れる直前の状態になると、植物の本能として子孫を残すために動物に食べてもらえるように美味しい実を付けようとします。
この環境を、長年の経験とノウハウでトマトの苗木がギリギリ生命を維持しつつ、豊かに実をつける栄養を与えるという絶妙なバランス状態にすることで絶対的な美味しさを引き出すことができます。
木に実らせたまま真っ赤になることが、本来の完熟と考えています。
市場に流通させるためにはかなり青い(緑色)の状態で収穫して、流通に伴い日数が経つことで赤くなります。これは追熟(ついじゅく)といいますが、木や根、葉っぱからの栄養を絶った状態で熟すことで本来の美味しさを引き出すことは難しいです。
追熟で美味しくなる果実はありますが、トマトは追熟ではなく木で実らせたまま完熟させることで本来の美味しさになります。
追熟の赤色と、木で実らせたまま完熟させた赤色の違いをご確認ください。