大村智博士が蒐集(しゅうしゅう)した美術品をご紹介する美術館の無料入場券と、開館10年を記念して発行された収納品図録では、近現代の女性作家による作品をご紹介しています。
韮崎大村美術館は、韮崎市出身の大村智博士が長年に渡って収集してきたコレクションをもとに2007年に開館しました。大村博士は、「優れた美術品は個人で楽しむものでなく、人類全ての共有財産である」との思いから建設に至り、翌2008年、故郷のさらなる芸術・文化振興のために活用されることを目的として韮崎市に寄贈されました。コレクションは、日本近代以降に活躍した女性作家による作品、日本近代の洋画家・鈴木信太郎作品、日本の民藝運動を伝える陶磁器作品を軸に据え、さまざまな角度から捉えた企画展、また各種イベントを開催し、広く皆様に親しんで頂ける美術館として活動の充実に努めております。
微生物の生産する天然有機化合物の研究を専門とし、50年にわたる研究生活の中で、新規化合物を約500種発見。その内26種が医薬、動物薬、農薬、研究用試薬として市販され、感染症などの予防や撲滅、さらに生命現象の解明などに貢献している。中でも、抗寄生虫薬「イベルメクチン」は、オンコセルカ症(河川盲目症)やリンパ系フィラリア症、糞線虫症、疥癬といった感染症の多くを予防・治療する特効薬となった。この業績により、2015年、イベルメクチンを共同で開発したドリュー大学名誉研究フェローのウィリアム・キャンベル博士と共にノーベル医学・生理学賞を受賞。北里大学特別栄誉教授、学校法人女子美術大学名誉理事長。