明治40年頃フランスから伝わった「ほぐし織」は、先染め織物の中でも特異な技法でとびきり手間のかかる織物です。
何人もの職人の手を経てつくり上げられる「ほぐし織」を、織るのが難しいとされている「麻織物」で企画しました。
~生産者の声~
織物本来の価値をうみだすシャトル織機での織を大事にし、丁寧に織り上げました。
麻100%にすることで通気性はもちろん、風を感じることが出来ます。
繊細で柔らかな色使いは、洋服にも和服にも併せてお楽しみ頂けます。
織りの技術と手間がいっぱい詰まった、今の時代に非常に希少なもの【麻100%ほぐし織日傘】は
そのものに詰まった価値を考え大事にする気持ちを持たせてくれるでしょう。
■内容
生地:麻100% UV撥水加工
シャフト:木棒
親骨:鉄 50cm
手元:天然木
頭や体に降り注ぐ直射日光を遮ってくれる日傘は、夏のお出かけの必須アイテム。
紫外線による肌や髪のトラブルを防いでくれるだけでなく、熱中症の予防としても効果があり、生地に特殊なUVカット加工が施されていることが特徴です。
UVカットと雨避け、両方の機能を兼ね備えているのがこちらの晴雨兼用傘です。
このタイプは日傘として普段づかいできるデザインで持ち運びも簡単でありながら、急に天候が変化して雨が降っても、雨傘として対応することができるよう設計されています。
「ほぐし織」は手間と時間をかけて丁寧に織られる、全国でも手掛けるところが少ない伝統の織物です。まず横糸を粗く織り込む仮織りをし、型を使って手染めした後、仮織りした糸を一本一本ほぐして改めて本織りを行います。プリントでは表現できない奥行きのある表情豊かな織物であり、普通の織物の何倍もの時間と高い技術を要します。さらに研究を重ねていくことで、ほぐし織の世界はもっと広がっていくと思います。そして将来的には織物産地・富士吉田の特色の一つとして育てていきたいと考えています。
提供元:舟久保織物
富士吉田市は、富士山の北側、富士五湖地域の中東部に位置し、標高700~900メートルに市街地を形成する高原都市です。古くから富士山信仰の町として栄え、現在でも多くの登山者が富士山頂を目指し吉田口登山道を利用しています。また、明治以降、織物が近代産業として脚光を浴びて以来、富士山の湧き水による先染め織物は本市を代表する特産品です。
富士山の雄大な自然環境は、市民にかぎりない恩恵を与えてくれています。富士吉田市では、富士山の恵み守り、後世に残していくため、ふるさと振興事業などさまざまな街づくりに取り組んでいます。