「ばちこ」は「干しくちこ」とも言われる北陸に古来よりある高級食材です。
もともと三味線の撥(バチ)に形がにていることからこの名前がついたとのことで、ナマコの卵巣を干して作る食べ物です。
寒の時期になるとナマコに卵巣が入り始めまるまると太ります。
この時期のナマコから卵巣を取りだすのですが、一匹にはいっている量は少ないので何十匹分かのナマコの卵巣を集め紐にかけていきます。
ナマコの卵巣はひも状のものが束になっており、紐にかけて乾きやすいように薄く平らにすることで三味線のバチのような形に干しあがります。
このばちこの味は、至極美味。
ただ、卵巣に塩をふり乾燥をしているだけなのに、なぜにここまで旨味濃いかと驚くほどの旨さです。
ばちこの食べ方はそのままちぎって少しずつ酒の肴に食べる、もしくは少しオーブントースターで炙っていただいたりフライパンでサッと炒っていただくと香ばしさが増してさらに美味です。
お酒を召し上がる方には最高の一品になるかと思います。