北陸の最果て(さいはて)と呼ばれる石川県能登半島。日本海に面する奥能登と呼ばれる地域は、今でも伝統的な農林漁法や農耕にまつわる祭礼など、農村の暮らしと結びついた風習や文化が多く残っています。そのことから「能登の里山里海」は2011年に、日本で初となる「世界農業遺産」にも認定されました。
「むらのもちや」は、2000(平成12)年に柳田地区で設立した会社。石川県能登地方で育まれた素材を使い、昔ながらの味にこだわったおいしいものづくりを目指しています。「奥能登の風土をおいしく届けたい」という思いから、能登で作られた米を使った商品を製造販売。主な加工品として餅や大福、赤飯、ポン菓子などがあり、伝統の味を守り継ぐおばあちゃんたちの技術と味をもとに作られています。
どの商品も自然の優しい味わいが魅力で、地域のまつりごとやお正月、おやつなど利用シーンは幅広く、能登の人たちにとっての「日常の味」として愛され続けています。「むらのもちや」の若おかみ、福池(ふくいけ)さんは、お米マイスターであり米の検査員も務めるスーパーウーマンです。
「米は温度管理が一番大事なんです」と福池さん。劣化や虫の被害を防ぐために、年間を通じて低温管理のできる巨大な米蔵の中で保管されています。日本人にとって米は、健康の源であり笑顔の源でもあります。口の中に広がる能登のお米の味をぜひ一度ご賞味ください。きっと病みつきになること請け合いですよ!