ほのかな吟醸香と爽やかな喉越しの能登産原材料にこだわった大吟醸酒です。
「能登産の吟醸酒」を目指して、世界農業遺産に認定された能登で栽培した石川県酒造好適米の「石川門」を原料にしています。
吟醸酒でありながらしっかりとした味わいを楽しめ、飲み飽きしない酒です。
鼻から抜ける吟醸香が心地良い酔いへと誘い、料理の素材を際立たせながら至極の時を感じさせてくれます。
創業から1世紀半。私たち数馬酒造は「能登を醸す」という理念のもと、醤油を醸し、酒を醸し、地域と共に歩んできました。今あるものを最大限に活かしながら、能登から社会へと新しい価値観を創造し、伝統を守りながらも、持続可能なものづくりを目指しています。
水と米によって酒が醸されるように、「醸しのものづくり」で能登の魅力を高めてまいります。
また、日本酒・リキュール・醤油を通して、皆様の食卓に彩りを添えるような、食の時を楽しむものづくりを目指しています。
酒造りの基礎となる米。数馬酒造では、安心して飲める日本酒を提供できるよう、地元能登の契約農家さんと連携して酒米を栽培していただき、能登産の原材料にこだわった酒造りを行っています。
また、農家さんと直接繋がる強みを活かして、「水田作りからの酒造り」にも着手。耕作放棄地を活用して酒米を育て、豊かな能登の田園風景の維持に貢献できればとの思いから始めました。現在では、東京ドーム5個分の耕作放棄地を解消しています。2020年の造りからは100%能登産米で仕込みます。
さらに、仕込み水は能登の山間から湧き出た水を汲み取り使用しています。この湧き水は硬度が1.7と全国トップレベルで柔らかく、口当たりの優しいふくらみのある酒造りには欠かせないものとなっています。
近年では、能登産にさらにこだわり、能登の海岸で採取した海藻から抽出した酵母を使った酒造りにも取り組んでいます。
数馬酒造の酒造りは20~30歳代の若手正社員が行っています。酒造りでは当たり前であった早朝深夜・泊まり込みの作業を廃止し、機械化やデータ化を図り、通年雇用制度の導入によって若い世代が参入しやすいよう労働体制を見直しました。
また、醸造課社員の創造性やチャレンジ精神に重きを置き、1人1タンクの自由醸造を任せています。柔軟な思考で挑戦できる環境があることにより、新たな酒が生まれ、技術の研鑽のみならず、お客様への新しいご提案にもつながっていきます。
能登で唯一の自社精米
自社で精米を行う酒蔵は実は少なく、石川県内でも数社、能登では数馬酒造が唯一です。玄米から仕入れることができるため、自分たちの目で米の再選別ができ、その年の米の状態によって1%単位で磨きを調整できるのが最大の利点です。
また、食品の安全性を確保するために、栽培から加工、製造、流通などの過程を明確にする、いわゆるトレーサビリティーが可能となり、安心して飲める日本酒を提供できるようになります。
さらに、冷蔵室内での搾り作業や瓶詰の自動化など、品質や衛生面の向上につながる設備投資を行い、お客様により一層美味しいお酒をお届けできるよう努力しています