明治四十一年創業である「ふくべ鍛冶」は、能登を中心に農漁業、土建業、一般家庭をお客様として、金物の製造販売・修理を行っています。
鍛冶職人の三代目 干場勝治は、高知の土佐刃物、福井の越前刃物、大阪の堺刃物の産地へ修行に出掛け、火作りの技術や仕上げ技術を研鑽し、日々技術向上に努めています。
お客様の要望を第一に、確かな技術で使いやすく長く使える道具を目指して作り続けていきます。
ふくべ鍛冶は能登の里山里海で働く人を支える道具を100年以上に渡り作り続けています。海と山では用途が違うため形が全然違い、また同じ鍬であっても地域により形はそれぞれです。長い時間をかけてお客様の要望を取り入れ改良を重ね、使い手が満足するものに仕上げたものばかりです。
【素材のこだわり】
刃部分は切れ味が長持ちし欠けにくくするために、刃物用軟鉄と安来鋼の白と青を使用しています。焼入れの炭は火力が強い松炭にこだわっています。柄付けは丈夫で長持ちする能登のカシの木と軽くて手ざわりの良いシイの木を使用しています。
【手づくり】
昔ながらの本鍛造練で材料から仕上げに至るまで自家製です。
【松炭を使った昔ながらの鍛造】
松枯れ病の被害が及んでいない能登半島では、まだ松炭が手に入る。松炭はデリケートな温度調節が可能で、鋼の状態を正確に管理できます。