加越酒造の歴史は江戸末期まで遡り、「お客様に喜んでいただける酒」を目指し、技に磨きをかけ、近年の吟醸造りには高評価を得ています。
高精白による雑味のない純粋な酒の旨味と、自然で奥ゆかしい控えめな香りを特徴としており、雪国北陸でも極めて繊細な造りの蔵です。
酒米は地元の五百万石にこだわり、地下40メートルから汲み上げる白山の伏流水で仕込んでいます。白山に源を発し、雪解けから生まれる冷たく清らかな伏流水、説によれば何百年の歳月をかけ、里に湧き出てくるそうです。時を経てめぐり逢う、この恵み多き伏流水によって、静かに醸される美しい故郷と『加賀の酒』。加越の酒造りは越後杜氏の流れを組む淡麗な味が特徴です。全国新酒鑑評会では数多く金賞を受賞しています。
看板商品「加賀ノ月」シリーズの『満月』は、過去のノーベル賞公式晩餐会のアフターパーティでも使用されてるなど、海外からの注目をも集めています。現在は国内だけでなく、アメリカ、オーストラリア、シンガポール、香港など9カ国へ輸出しており、海外需要はずっと右肩上がりです。
2011年10月、小松市は民間団体の環境王国認定委員会(大阪市)が選ぶ「環境王国」に北陸三県で初めて認定されました。自然と人との調和が保たれた都市として、豊かな里山・里湖の自然文化を守り、次世代へ引き継ぐための取り組みが認められたことになります。
絶景と称賛される「木場潟から望む霊峰白山」をシンボルに、農林水産物の販売・加工といった6次産業や、里山、観光、環境、定住など多方面にわたる交流人口を拡大して、環境王国こまつの魅力を全国に発信していきます。