当主の長谷部英夫さんは12代目にあたります。初代理右衛門は前田利常公の支援のもと、加賀藩で初めて茶の生産に成功した人物。
自家焙煎の棒いり茶にファンが多く、香ばしい茶の香りに引き寄せられて、店内には大勢のお客さんであふれます。
加賀棒茶は、お茶の葉ではなく茎の部分だけを均一に浅く炒り上げ、独特の香ばしいかおりとまろやかな味わいが特徴です。
まさに、上質の日本料理や和菓子の味ともマッチした澄みきった味。
「加賀の棒茶は、加賀地方でずっと昔から親しまれてきたお茶なんです」と、長谷部さんはにっこりほほ笑みます。