新潟県五泉市で 100 年以上白いシルクを織りつづける
私たち、横正機業場が手間ひまかけて織った
生きているように美しくやさしいシルクのベビーウェア
貴重な伝統産業が赤ちゃんやご家族のためになりたいと
この「しろずきんちゃん」をはじめます。
モノや情報にあふれる時代だから
すこし立ち止まって、本質と向き合う。
わたしたちは新しい命のスタートこそ、
その瞬間にしてほしいと願っています。
赤ちゃんのお肌にふれるものは
安全で思いやりにあふれたものを選びたい。
シルクはその思いに応えられるものと思っています。
商品一つ一つをベビーファーストの思いで考えぬき、
私たちの織る上質なシルクを惜しげもなく使いました。
「しろずきんちゃん」をどうぞよろしくお願いします。
化学繊維の台頭する現代こそ
シルクに大きな価値があると思っています。
今多くの方が「シルクに触れたことがない」と言われます。
そして、ほとんどの方が、「シルク=高い(セレブ)、洗えない」
と思っています。
そのイメージばかりが先行し敬遠され、シルクの持つ良い点を知っている方は少ないです。
私たちは、シルクの良さを伝え、見直すきっかけにしてほしいと思っています。
●お肌にもっとも近い存在
「肌は第三の脳」と言われるほど繊細です。
肌や髪の毛と同じたんぱく質のシルクは
赤ちゃんに安心してお使いいただけます。
●保湿性&通気性に優れた天然素材
綿に比べ1.5 倍の吸水性・発散性、
夏は涼しく・冬は暖かい
紫外線もカットするシルクは
1年中よりそえる天然素材です。
●光沢感やしなやかさは随一
上質なシルクは驚くほどのやさしさで
赤ちゃんの笑顔を引き出し、
ご家族の大切な思い出に華をそえます。
昔は結納など贈答品として「白生地(しろきじ)」という白い布を贈っていました。
白は物事の始まりを表したり、相手の色に染まります、
などと「気持ち」を伝えるものとして使われていたのです。
現代では、そのような素敵な慣わしも薄れてきています。
私たちは、赤ちゃんが生まれたときこそ、その気持を伝えてほしい、と思っています。
「生まれてきてくれてありがとう。」
「これから一緒によろしくね。しっかり育てていくからね。」
「おめでとう、元気にそだってね。」
の気持ちを込めて、皆から赤ちゃんに白いシルクを贈ってお祝いしたら素敵だな、と思っています。
シルクといっても、種類は色々。
しろずきんちゃんで使っている白生地(白いシルク生地)は、すべて新潟県五泉市のわたしたち横正機業場が織ったものです。
シルクの糸は世界でトップランクのブラジル産の絹糸をたて糸に使っています。
そして出来上がった白生地は、黒紋付や染帯などの着物や、お坊さんの衣、有名神社の幕など、高級シルクとして扱われています。
しろずきんちゃんでは、赤ちゃんへのメッセージを込めて、オリジナルの柄の生地をつかっています。
絹織物に最高の環境といえる豊かな水資源と適度な湿気を利用し、日本三大白生地産地の一つとして京都の丹後、滋賀の長浜とともに名を馳せた新潟県五泉市。着物の紋付きに用いる 五泉羽二重で知られた明治時代から、時代の要求とともに夏物の絽を織り、帯地の塩瀬を織り、次々に高級品を産み出してきました。
現在は着物離れが進んだだけでなく、絹離れ、着物のカジュアル化・浴衣の台頭など、高級品やフォーマル品を主とする五泉絹織物の生産高は年々減少。回復の兆しもなく、多くの機屋が廃業していき平成の時代で16社からわずか3社となりました。
白生地は染めるための素材であるがゆえ、名前が表にでてこないこと。京都へ9割以上出荷し地元に商品は流通しないことなどもあり、五泉の絹織物の認知はなく、地元においても、知られない存在となってしまいました。
知られていない産業につきたいという人はおらず、また厳しい経営もあり、職人の高齢化が年々進んでいます。最盛期の加工施設の維持しなければならないなどもあり、
日本の伝統衣装を支え、世界に誇れるシルクの織りの技術をもつ貴重な産業としては、厳しい現実です。
2014年。伝統を守るために、白生地をみらいにつなげるプロジェクトをスタート。
次の100年を作ることをを目標に、「白生地に、みらいをのせて。」のメッセージもと、伝統の白生地が新しく活きる道を模索し始めました。