※ランチコース利用券及び百段階段入場券の有効期間は発行月より1年間です。
※ランチコース利用券及び百段階段入場券は紛失、盗難、期限切れなどいかなる理由においても再発行いたしません。
※彩スイーツセットは、区内の店舗で製造・加工されたものですが、一部区外で製造されたものも含みます。
目黒雅叙園は、実業家細川力蔵により、昭和6年(1931)に現在地に開業された料亭(北京料理・日本料理)です。百段階段は棟梁の酒井九五郎により、雅叙園の三号館として建てられました。
建物は、高低差16mある斜面に沿って4つの棟(十畝荘、漁樵・草丘、静水・清方、星光・頂上)が並び、各棟を総延長60mの階段廊下で結んでいます。総欅造りの99段の階段は、建物名の由来にもなっています。各室名は画題や画家に因み、漁樵や清方(鏑木清方)などと命名されています。室内は、国内外の銘木や絵画彫刻、螺鈿や金具などの装飾で彩られ埋め尽くされており、特に漁樵の間の豪華さには目を見張るものがあります。建具の細工も見応えがあります。当時は東京の新名所と話題を呼んだといいます。
百段階段は、建築大工、漆や金具などの装飾職人、当時を代表する日本画家たちが腕を競い、全体を一つの美として融合させた、近代和風建築の一つの極点を示す貴重な建造物群です。また、誰もが気軽に利用できる近代商業施設として開園されたもので、近代東京の都市文化や社会像を知りうる遺構としても重要です。
出典:東京都文化財情報データーベース