口の中で後を引かずにとけていくサシが特徴の「しあわせ満点牛」。千葉県に本拠地を置く、「東日本産直ビーフ研究会千葉」が開発した千葉県産のブランド牛です。
関東の最東端に位置し、利根川と太平洋に囲まれ水脈に恵まれた、自然豊かな土地である銚子市で、「銚子食肉加工センター」が食用に加工。発注を受けてから「東日本産直ビーフ研究会」登録の牧場より仕入れた「しあわせ満点牛」を、薄くスライスし、新鮮なまま発送しています。
「しあわせ満点牛」は、千葉県北東部や茨城県を中心に約20箇所の牧場で飼育されています。開発した「東日本産直ビーフ研究会」は、千葉県旭市で発足。「しあわせ満点牛」を含む銘柄牛「しあわせ牛」ブランドの確立を目指し、飼料の設計や飼育プログラムを管理しています。
「しあわせ牛」を通して普段の食卓から特別な日まで、お肉を食べて「しあわせ」な気持ちになってほしいと願いを込めて名付けられました。「黒毛和牛掛け合わせのみの牛を整えられた環境で飼育し、生産者から食べる人まで安心・安全なストーリーでつなぐ『食の絆』を大切にしています」と加工担当者。健康な牛をストレスが少ない清潔な環境の中、「しあわせのふりかけ」とも呼ばれる、穀類をメインにしたこだわりの飼料「産直ビーフミックス」で育てています。
しあわせのふりかけ「産直ビーフミックス」とは、東日本産直ビーフ研究会が、研究を重ねてたどり着いた飼料プログラムのひとつ。安全な飼料を使うことで、牛に本来備わっている免疫力が高まり、健康な牛に。また、ビタミンEも含み、筋繊維を安定させる作用があるので食感を良くし、抗酸化作用もあるそう。そのため、ドリップ(加工肉などを放置していると流れ出る赤い水分)を抑えられ、見た目も肉色が良い肉牛に育ちます。
千葉県で大切に育てられた「しあわせ満点牛」を食用に加工しているのが、銚子食肉加工センターです。銚子食肉加工センターは1950(昭和25)年に創業されました。はじめは「肉の宮竹」の店名で食肉問屋を営んでいたそうです。2014年に現在の加工センターを設立し、今ではホルモンやカシラ肉加工などを中心に、量販店に卸す食肉加工を請け負っています。
現在3代目となった歴史ある銚子食肉加工センターでは、50人ほどの従業員が働いています。多くは女性で、職場はとても和やかな雰囲気。衛生面など細心の注意が必要な作業を行うため、従業員同士のコミュニケーションを大切にされています。
特に牛肉は、専用の機械で加工が行われます。厚みを均一にすることが求められ、気を付けないと手の体温が伝わってしまうため、繊細な技術が必要になります。まさに職人技。銚子食肉加工センターではなんと牛肉や豚肉など、担当が決まるとほぼ配置替えはなし。その道のプロフェッショナルが育つわけです。。中には勤続40年近い職人さんもいるのだとか。
食肉というと、やはり気になるのが衛生面ですよね。センター内では、24時間監視システムや殺菌水生成装置を設置し、安心・安全な食肉を届けられるよう備えています。
作業場は土足厳禁となっており、従業員は通勤してきたら、まず専用の履物に替えます。それから手洗い消毒を行い、エアシャワーを浴びて衣服に付いているほこりや髪の毛をはらいます。
作業場は牛や豚、それぞれの食肉ごとに作業スペースが分かれています。それぞれの食肉が万が一でも混入したり、血などが付いてしまったりするのを防ぐためです。翌日には加工され卸先へ出荷しており、鮮度を保ってお届けすることができます。
「しあわせ満点牛」は黒毛和牛の掛け合わせなので、比較的サシが多い牛肉。ですが、とろけるような脂なので舌に残らず、老若男女楽しんでいただけるはず。スッととける脂とこってりした卵が絡み合うすき焼きは絶品。サッと湯に通して柔らかい食感を味わえるしゃぶしゃぶもうなるほどに最高です!さらりとお召し上がりたい方は、大根おろしと合わせていただくのもおすすめです。飼料から加工までこだわり抜いたしあわせ満点牛。そのポテンシャルを生かして、いろいろな食べ方をお好みで試してみてはいかがでしょうか。