「メロンパンにはメロンが入っていない、それならば本物のメロンを入れちゃおう!」
そんな発想から生まれた「究極のメロンパン」は、パン生地に茨城県の特産であるメロンの果汁を使用しています。ひと口頬張れば、口に中にふわ~っと広がる濃厚なメロンの香り。しっとりとしたクッキー部分が柔らかく、甘すぎない生カスタードクリームとの相性も絶妙。
パンというよりは、メロンのスイーツという感覚で、地域のイベントやショップでも飛ぶように売れる、人気のメロンパンです。
メロンパンの製造工程で目を見張るのが、大量の茨城県産メロンを一つひとつ手でくりぬく工程です。果肉と果汁をふんだんに生地に練り込んで丸めます。パン生地には水が使われるのが常ですが、水の代わりにメロンのピューレを使っているので、メロンの香り高く仕上がるのです。
丸めたメロンパンの生地に皮となるクッキー生地を乗せて発酵させ、窯で焼き上げます。これだけでも美味しそうなのに、さらにクリームをたっぷり! ここまですべて手作業で、心を込めて作られています。
この「究極のメロンパン」を作っているのは、茨城県神栖市で和菓子やパンの製造販売をしている、昭和45年創業の鹿島製菓です。同店のパン工房「ファリーナ」の先代店主が、生産量日本一の茨城県産メロンに注目し、手作りにこだわって開発、完成させました。
特にこだわっているのは、生地をふんわり焼き上げること。その日のメロンの個体差、生地のこね方、膨らまし方、焼き方の条件に合わせて調整しながら焼き上げます。
この味を求めてリピーターが多く、県外からのお客様もいらっしゃるとか。「究極のメロンパン」は、みなさんにとって忘れられない味になっているようです。