江戸時代末期、当時の出羽国村山郡天童在所二萬石を織田信長公の子孫で第十一代藩主織田兵部少輔信学がその領地を治めておりました。当時、天童は「そば」の栽培が盛んであり藩主がこれを特産品として、東北・北海道地方で唯一将軍家に献上したのが「寒中挽き抜きそば」であると「大成武鑑時献上」に記されております。このいにしえを再現すべく天童市内在住の組合一同「寒中挽き抜きそば」の名称の由来をさぐり、1月の寒中に製粉したそば粉を使用してそばを打ったものであることが判明しました。
幸いにして織田信長公の御祭神が当地の「建勲神社」がその一つであり、そばを奉納し奉告祭を営み再現となりました。天童織田藩献上そばの文献に基づき研究開発された天童オリジナルそばを是非ご賞味ください。