【鶴岡と絹】
明治維新を迎え廃藩置県ののち、新政府の生糸立国という殖産興業政策に応じることになり、旧庄内藩士3,000人による鶴岡の南東の地、現在の鶴岡市羽黒町松ヶ岡地区の開墾が行われ、明治時代中期より絹織物業はめざましい発展し、鶴岡では輸出向けの羽二重の生産が隆盛を極めました。
昭和の高度成長期に入ると中国との競争が激しくなり絹織業界は厳しい時代を迎えましたが、鶴岡は現在も養蚕~製糸~製織~精練~染色・プリント~縫製という絹製品を作る一連の技術・体制が域内にある全国でも稀有な地域で、日本の中で本格的な絹産地の北限となっています。
【きびそとは…?】
蚕が繭を作る際に最初に吐き出す糸のことです。
きびそには水溶性のタンパク質が豊富に含まれ保湿力に優れている上、紫外線吸収力や抗酸化作用があります。
従来のイメージとは異なり、ゴワゴワとした太くて硬いその表情に素朴な鶴岡の風土・歴史が重なります。
掲載内容について、調査日により古い情報の場合もあります。詳細は各自治体のホームページをご覧ください。また、万一、内容についての誤りおよび掲載内容に基づいて損害を被った場合も一切責任を負いかねます。