美しい針目を生み出す手仕事で、作り手との繋がりを感じる刺し子のポーチ
大槌の日々の丁寧な暮らしの中で磨かれてきた針仕事は、針目が均一で美しく、繊細な仕上がりです。その針目の確かな美しさは、紺地に白色という刺し子本来の組み合わせにもっともよく映えます。そんな刺し子の美しさが際立つ、シンプルなデザインに仕上げ、カラーバリエーションもそろえました。毎日持ち歩くものであるから、飽きのこない、傍に置くほどしっくりとくるものでありたいと思っています。
また、一針一針施す刺し子からはぬくもりが溢れ、作り手の存在を感じ取ることができます。
作り手も、手に取る人のことを思い、心を込めて刺し子を施しています。
手作りのぬくもり溢れる刺し子が、買い手と作り手のつながりを生んでいくことを願った、大槌刺し子のポーチです。
「ツナグ~刺し子ポーチ~(中)」
ポーチの中は、リップクリームや目薬、アクセサリー等の小物入れとして、使い方次第で幅広く活用いただけるサイズです。
デザインは、刺し子の一目刺しの伝統柄「十字花刺し」に現代風なアレンジを加え、紺地に生成色の糸で仕上げたものと、生成地に赤色の糸で仕上げた2色を用意しました。
大槌復興刺し子プロジェクトの歩み
私たちの原点
大槌復興刺し子プロジェクトは、岩手県の沿岸南部に位置する小さな三陸の町、大槌町の避難所から始まりました。2011年3月11日、東日本を襲った未曾有の大震災。大槌町は、町役場など町の機能の大半を失い、町長を含め、1,280名以上の犠牲者を出しました。当時、避難生活を余儀なくされる方の数は9,000人を超えました。
お母さんに役割を。
避難所では、男性には瓦礫撤去などの仕事が山積みの一方、女性たちは家事をするための場所もありません。仕事に出ようにも車も、職場もありません。働き者の大槌の女性たちの生活は、一変してしまったのです。そんななか、「何かをしたい」という思いからたどり着いたのが、避難所とういう限られたスペースで、針と糸、そして布さえあればできる「刺し子」の制作でした。
復興への強い願いを込めて。
避難所で一日中横になっていたおばあちゃんも。仕事を失ったお母さんも。働き盛りの若い女性も。
復興への願いを込めて、ひと針ずつ刺していく。2011年6月、大槌町発、一歩を踏み出した女性たちによるプロジェクトが始まりました。東日本大震災により町や大切な人、家、仕事を奪われ、綻んでしまった大槌という町を、「刺し子」を通して、もう一度、繕い、補強し、みんなが誇れる美しく、たくましい町にしていきたいと思います。
大槌町の手作りの返礼品
大槌町までのアクセス
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