岩手県 陸前高田市はポイント制を採用しています。岩手県 陸前高田市のポイント制について
陸前高田市内でも米崎(よねさき)地区・長部(おさべ)地区・広田(ひろた)地区・小友(おとも)地区と各地域でそれぞれに牡蠣漁師がいて切磋琢磨しながら、より高品質の牡蠣を目指しています。
同じ広田湾でも場所によって牡蠣の生育年数や育て方が異なるため味が違います。
その中でも小友地区のむき身牡蠣は、全ての産地が集まる「築地市場・豊洲市場」の初競りでも7年連続で最高値をつけられるほどの高評価で取引されています。
仕入れのプロの漁業関係者から認められている日本一の牡蠣です!
大きさと味を兼ね備えた自慢の逸品「鈴木さん家のむき身牡蠣」をお届けします。
「末広がり」の十八と、初代の「鈴木吉三郎」さんから取った第十八鈴吉丸という名前。
その三代目である鈴木栄さんは、元々は大工をされていましたが、50歳の頃に奥様実津子さんのご実家である牡蠣養殖の道へ進みました。
栄さんは「大工も牡蠣養殖も地道にコツコツとやるという点では一緒。自分には合っていたのかな」とおっしゃいます。
震災後からは陸前高田を出ていた息子の晃夫さんが帰ってきて、一緒に牡蠣養殖を行っています。
無口なお父さん、明るいお母さん、しっかりものの息子さんと、とっても仲良し親子です。
陸前高田の広田湾は波が荒くなりづらく、さらに小友町の養殖場は湾の陰になるため穏やかなのが特徴です。
だから全国的にも珍しい『3年牡蠣』を育てることができるのです。
また、山を背負う地形により、雨水が山の栄養分を含んで海に流れてきます。
この3年という年月と栄養豊富な海により、とても身が太った牡蠣が生まれます。
大きさを実感してもらうためにMとLの食べ比べを用意しているのですが、比べた際に「そんな大きさが変わらない」とお客様に思われないよう、Lサイズでも特に大きい牡蠣を入れているそうです。
牡蠣のシーズンは10~4月ごろまでなのですが、その他の時期も出荷できないことはありません。
しかし鈴吉丸は「本当に美味しい牡蠣を食べてほしい」からと、シーズン以外は出荷しないようにしています。
また、甘味のある鈴吉丸の牡蠣は、シーズンの中でも塩味と甘味のバランスに変化があるのが面白いところ。
味を例えると、10~1月くらいは塩味の方が強く『20~30代』のようなフレッシュさがあり、2~4月くらいは甘味の方が強く『40~50代』のような濃厚さがあるとのことでした。
※面白い例えですね。
好みによって変わってくるので、両方のシーズンを味わってみるのをおすすめします。
第十八鈴吉丸は、これからも丁寧に養殖を続け、「美味しくて大きい牡蠣が安定して獲れるようにしたい」と話します。
そこには、ただただ「お客様に本物の美味しさを知って喜んでもらいたい」という思いがあります。
今後はむき身体験をするなど、牡蠣養殖を身近に感じてもらいたいと考えている晃夫さん。
東日本大震災では、船や作業小屋、資材はもちろん、自宅も流されましたが、それでも「また牡蠣の養殖をやろう!」と思っていました。
ようやく牡蠣漁を再開できたのは、2011年6月。
船も道具も流されてしまったため、漁に使える道具を拾うことからはじまりました。ガレキを片付け、ブルーシートで屋根を作り簡易的な作業場所にしたり、6畳くらいのテントで凍えそうな寒さの中で牡蠣むきをしました。本当にゼロからのスタートでした。
そんな状況のなかでも、ふるさと納税を通じてご寄付をいただいた皆さまからのご支援やお手紙が、前を向く大きな力になりました。
ふるさと納税を通じて応援してくださる皆様や、ボランティアに来てくれた皆様など、たくさんの皆様からのご支援を受けて再開することができました。
これからも立派な牡蠣を育てて、全国の皆様にお届けできるよう、家族皆で頑張っていきます。