広葉樹の山に降った雨は、長い年月をかけて伏流水となり気仙川を伝って栄養分を海へ運びます。
気仙川の流入する豊饒の海、三陸海岸広田湾はおいしい牡蠣を育んでいます。
<耳つり>
ある程度育った牡蠣はくっついた状態になります。それらを丁寧に外して蝶番の部分に穴を開け、テグスを通します。その牡蠣をロープに等間隔につないだ後、海に戻します。この作業をすることで大きく形の良い牡蠣が育ちます。
<温湯処理>
牡蠣を育成していくとフジツボ等の雑物が付いて、栄養分を奪ってしまいます。牡蠣が比較的熱に強いという特性を生かしてロープを海からあげて、お湯につけて雑物だけを死滅させる作業を行います。
やけどの危険もありますが栄養たっぷりに成長させるためには必要な作業です。
①前日に冷蔵庫にて自然解凍
②ラップを取ります。
③オーブントースターで上火で約7分
④焦げ目がついたら、アルミホイルをかけて再度オーブントースターで3分
⑤お好みでオリーブオイルを少々かけてお召し上がりください。
三陸の海は、リアス海岸が深く切り立っていることから潮の流れも良く、また親潮と黒潮がぶつかることにより多くの魚が集まる格好の漁場です。
広田湾は広田半島と唐桑半島の2つの半島に挟まれ穏やかなことと、内陸から流れる気仙川からプランクトンを育てるミネラルたっぷりの水が注ぎ込まれることから、ホタテ・牡蠣・わかめ等海産物の養殖に適しています。
東日本大震災で大きな被害を受けました。少しずつですが自分達の足で立ち上がり、全国のみなさんに新鮮で美味しい海産物をお届けしようと日々の漁に励んでいます。
藤田さんは養殖の仕事をしながら広田湾産牡蠣の美味しさを伝えるために「かき小屋広田湾」を経営しています。
かさ上げされた中心市街地に新しいお店をオープンしました。定番の生牡蠣、蒸し牡蠣の他にもカキフライや牡蠣グラタンなど多彩な料理が味わえます。