白井養蜂園の純粋はちみつ
北海道からおいしいはちみつを ~アカシアの蜂蜜~
蜂蜜のせかいではアカシアというと、ニセアカシアのことを指します。ニセアカシアは、外来種の植物で、北海道では森や道沿いに良く生えており、和え物やてんぷらとして初夏に食べられます。花は白くとても良い香りで、花芽はまるでトウモロコシのような自然の甘みがあります。そして、その蜜でつくられるはちみつは、他の種類の蜂蜜と比べて癖が無く、珈琲に加えても美味しいのが特徴です。
ニセアカシアを未だ知らない貴方も身近な場所に生えている花の美味しさに是非触れてみて下さい。
なぜ北海道三笠のまちで蜂蜜をつくるのか
白井養蜂園養蜂家の白井隆史さん曰く、三笠市はかつて炭鉱で栄えたことから、火を熾すためにアカシアの木が使用されており、他の北海道の地域と比べても一面積に占めるアカシアの木の量が一際多いという。また、アカシアの開花時期に他の花も咲く中、ミツバチは花の蜜が濃いアカシアを求め、自分にとって一番有利な花の蜜を労力を掛けずに沢山の蜜を集めるそうです。そのため、アカシアが沢山生えている三笠だからこそ美味しい蜂蜜をつくることが出来るのです。炭鉱の跡地に恵まれたアカシアを生かして蜂蜜をつくり、その蜂蜜をいただくことに、白井さんの養蜂への想いが伝わってきます。
アカシアの純粋はちみつができるまで
アカシアの花の蜜を吸ったミツバチは、巣の中にいる働き蜂に蜜を渡します。花の蜜を吸う段階では、水分が多く含まれているため、働き蜂は温かい巣の中で羽で仰ぎながら花蜜の水分を蒸発させたあと、巣穴に蜜を集めて熟成させていく。こうして出来た蜂蜜が、働き蜂やオス蜂、幼虫たちの食事となり、次の世代へと蜂蜜づくりが継承されていくそうです。
最後に、白井さんが養蜂を続けることへの想いを尋ねると、「完璧な養蜂はなかなか出来ないのだけれど、自分が手をかけた分、ミツバチがちゃんと蜂蜜を作って返してくれると、頑張ろうと思える」と話してくれました。
掲載内容について、調査日により古い情報の場合もあります。詳細は各自治体のホームページをご覧ください。また、万一、内容についての誤りおよび掲載内容に基づいて損害を被った場合も一切責任を負いかねます。